3/13『荒神』マチネ 青山劇場

身体は小さいが態度はでかく真っ直ぐで単純バカ(親しみを込めて)。どこか愛嬌のある天下無敵の魔人を見てきました。
流石というかなんいうかワイドショーでちらっと見たときからハマリ過ぎだと思ったけど実際動いているのを見ても魔人そのものでした。誉め過ぎか。でも本当に二次元世界がピッタリ。

以下内容にふれつつ感想。

一番凄いと思ったのは森田剛の魔人としての説得力ですかね。見た目や佇まいは勿論のこと「名前を呼んだら必ず助けに行ってやる」って感じのシーンでは言葉にも説得力がありました。本当に何とかしてくれそうだっていう雰囲気。演技力は関係無いかもしれないけど台詞が本当の言葉に聞こえるかどうかってのはそこいら辺がポイントだと思うので魔人として無理が無かったのが良かったです。
登場シーンから中盤にかけて荒くれ者らしく大暴れしていたお陰で中盤の恋人とのシーンは甘さが際立ってて良い感じでした。声が優しく甘めで切ない雰囲気。その彼女に剣を向けなきゃいけないシーンは切なかった。
後ろよりの席だったので演技中の表情はあまり見えなかったんですがその分声の演技を堪能しました。声に演技を乗せるのが上手くなってたような気がする。案外良い声をしているというのも再確認。
多分ここはアドリブだろうなーというシーンも上手かったし本人も楽しんでいる感じがあって良かった。
お城に潜入した際つなで(紗弥加)が「旅芸人です」と誤魔化すシーンでジンの「分かってない」感じが上手かった。
しかし殺陣はもうひと頑張り。ダンスのように流れがあるのはいいけど今一歩印象に残らないので何か工夫した方が良いと思う。殺陣の良い見せ方ってのが掴めたらもっと客を引き込めるんじゃないだろうか。相手の上手さに助けられてると思うので。でもワイドショーで見た殺陣の映像よりは上手くなっていたのでまだ成長中なのかも。アクションクラブの方にジャージを貰ったらしいので(ジャニーズ最速だとか)良いことまできてるのかなーと。
たまきさんの更紗姫とサラサーディの演じ分けが良かった。更紗姫は美しく妖艶な感じでサラサーディは可愛らしく。思い出の中でサラサーディが「ジン」と呼ぶ声が少女のように可愛らしかった。

多分ここがアドリブレポ

兄が壺の使い道披露するとき一度目が聖火ランナー二度目がコマ。
兄がジンに願い事として酒の肴を三っつぐらい言うがジンは千枚漬けしか覚えられなかった。分からなくなって「何だ?」と聞いて教えて貰うが「難しいな…」と言って反復すらせず。このシーン面白かった。ちなみに残り二つのつまみは私も覚えてない。森田剛の辞書には載ってないような代物だった気がする。
「背の高い彼女を口説くために魔法の圧底ブーツを買ってた」とボラー(橋本)にバラされるシーン。(そんなの履いたら)「カミセンがトニセンより背が高くなってしまう」みたいなことを言われていた。
つなでのフリでタクシー運転手の真似をするジン。タバコに火を付け(パントマイム)すぱーっとふかす。タバコを持つ手がOKの形で柄悪い風。そのあと両手でハンドルをゆらゆら。それを見守っていた橋本さんに「チャレンジしたのはいいけどライターしまい忘れてるぞ」と突っ込まれる。

最後に

アンコールが終わってハケていくとき橋本さんが森田剛の腕を引っ張って幕内に引っ込む姿が子供の手を引く親のようで微笑ましかった。なかなか良い雰囲気でほのぼの。
そういえばこの日のソワレではV5来場だったようですね。ちなみにマチネでは河原さん(二万七千光年の旅でお世話になった)とともさかさん(女優・河原夫人)が来られてました。私がいた席の4つ前ぐらいの席にいて仲良し夫婦な感じでした。