零のかなたへ・THE WINDS OF GOD

金太かわいかったなー。アニキと自転車二人乗りして見送りに「行く行く」言ってるところとか。猫科の森田剛が犬っこに見えた瞬間。憎めない役ってのは結構得意分野なのかも。(ランチのシュージといい荒神のジンといい)
一番印象的だったのは特攻を志願するとアニキに伝えるシーン。「ごめんなさい」の間の取り方が凄く良かった。引き込まれた。あと森田さんは物音に反応してびくっとなるのが上手い。上手いっつーか早いっつーか。非常に野性的。
全体的に演技は良かったけど金太の心情が変化していくエピソードが足りない気がした。脚本のせいか編集のせいか分からないけどちょっとぶつ切りな印象。他の登場人物もスポットを当てるのは良いけどそれならそれでもっと伏線張っておくとか。寺川中尉(池内)の奥さんの話が唐突だった気がする。旅館で女将さんに説教されるまでに1回でも奥さんの話が出てればなあ。
ラストも分かり辛かったし。何で金太だけ…… みたいな。お陰で見終わったとき激しい虚脱感に襲われた。
ていうか最後特攻で出ていったときのシーンで集中出来なかった自分が悪いんかな。「アニキー」「金太ー」と名前を呼び合うところが妙に可笑しかったもんで。森田さんがゴーグルがあんまり似合ってなかったから(顔がちっちゃいから?)。ゴーグル自体が顔に見えちゃって垂れ目の福笑みたいだった。あの辺のシーンをもうちょっとちゃんと見ておくべきだったか。