広島バルト11『THE 有頂天ホテル』

ルリ王が面白いと称賛していたので興味が沸いて観に行って来ました。評判通り面白かったです。でも観た後ドッと疲れを感じました。物語が流れ流れる。色んなものを沢山見た! という感じ。テンポはずっと同じ調子なんですけどその一定の流れの中で小さな問題がどんどん積み重なっていく様が目まぐるしかった。
面白かったのは登場人物が皆『ズレていってる』こと。例えば総支配人(伊東四朗)は本来ならカウントダウンまで悠々と過ごす筈の人なのにちょっとした事柄のせいでホテル内を走り回る羽目になってるとか。主演の役所広司松たか子はふとした嘘から他人を演じる羽目になっているとか。
でもそのズレが年越しの瞬間にはキレイさっぱり修正されていてお見事!でした。あと物語の構成とか笑いの挿入の仕方が舞台っぽいなと思いました。