4/9『荒神』大阪公演 千秋楽(ネタバレ含む)

先週の天気の悪さとは一転して本日の大阪は日射しも暖かく(むしろ暑く)厚生年金前の公園の桜が満開で綺麗でした。
会場に着いてみると厚生年金の方でモーニング娘。のコンサートがあるらしく入り口付近はモーヲタとジャニヲタが混在するという不思議な空間が。『チケット無いか〜』と言いながら徘徊する強面のおじさまに娘コンのチケットを見せてもらったら写真入りで羨ましかった。

さて『荒神』。
酒の肴三種のやり取りが面白かった。ラインナップは『お母さんの味』。兄上が3つ言い終えたところでジンが一言「一個も覚えらんねぇ」。面白過ぎる。そもそも覚える気あったのか。まあ私も一つも覚えてねーんですけど。結局一つずつ言ってもらってたどたどしく復唱していた。
ジンのうっかりミスでつなでの婚約者がバレるシーン。『ガーン』という効果音のあとジン・もちべえ・つなで・ツボイ・お兄ちゃん全員がバックに流れる『ゴットファーザー愛のテーマ』に合わせてゆっくりとショックのポーズ。面白いポーズだった。(※身体は横向きで顔だけ正面・両手は顔より上に・右足を軸に片足立ち・左足は後ろへ上げる・足は両方とも曲げ気味で身体は反る・例えるならシャチホコ

アンコールが沢山あった。一度目は何もせず出演者全員でお辞儀だけ。
二度目のアンコールで全員でお辞儀をしたあと橋本じゅんから改まった挨拶があり『今日は趣向を変えて記念撮影をしたいと思います』ということで客席を背に撮影会。青山千秋楽では煎餅捲きがあったらしいけどこっちは写真撮影にしたのかーと思いながら舞台上に並ぶ出演者を見る。よくコンサートで見るような舞台上での記念撮影。橋本氏客席に向かって「背景になってください」と。撮られる瞬間森田剛ピース。左隣の山口紗弥加に笑われる。2枚目の写真でもピースをしていたように見えた。無事撮影会終了で出演者全員捌ける。
三度目のアンコール。下手から森田剛山口紗弥加橋本じゅんが白い買い物ビニール袋を持って登場。橋本じゅんが「でも煎餅捲きもしちゃうもんね」的な事を言っている。写真撮影で濁すのかと思いきや新感線恒例と言われる『千秋楽煎餅捲き』に突入。上手からは同じように袋を持って緒川たまき田辺誠一が登場。
舞台上に五人に整列。「おせんべいまきをします」ひらがなで喋る森田剛。煎餅に「お」を付ける姿にときめく。
場内にBGMが流れお煎餅捲きスタート。私は2階の通路前1列目にいたので蓬莱城ダンサーズのお姉さんから貰いました。お腹が空いたのでさっき食べたけどゴツくて食べ応えがあって美味しかった。
舞台センターで戯れながら煎餅捲きに興じる橋本・森田・紗弥加が微笑ましかった。橋本じゅん森田剛の身体に煎餅すりすりして投げていたら山口紗弥加も真似をしてすりすり。森田剛は仕返し(?)に橋本氏の身体に煎餅すりすり。途中たまきさんから『これもお投げなさいな』的に少し残った袋を渡される場面も。
場内にかかっていたBGMは少年隊の「仮面舞踏会」をアレンジしたような曲で出演者男性陣何人かと森田剛が歌っているように聞こえた。どうなんだろう…… 曲に合わせてずっと手拍子してたのと歓声でしっかり聞こえなかったけど森田剛の声だったと思う。勢いに任せたような歌声が良かった。
四度目のアンコール。森田剛がまず出てきて全員を舞台に呼ぶ。全員揃ったところで橋本じゅんが『今回初舞台で初座長を務めた森田剛くん客演の皆さんにプレゼントがあります』的なことを言い舞台上で花束贈呈。
客演四名知らされていなかった模様。森田剛「びっくりしたぁ〜」と驚いている。花は橋本氏から貰っていた。感極まって涙を拭う紗弥加嬢とたまきさん。それを見て私もちょっと涙。
「ありがとうございます」と森田剛。しかし次の言葉が直ぐに出てこず間が空く。泣いちゃうのかと思ったけどそれは無かった。しかし本当に感激している様子。びっくりした心臓を押さえながら間を埋めるように「気が動転してます」と。「個人的な話になっちゃうんですけど… 今回皆さんと一緒に舞台が出来て本当に良かったです。皆さん次は荒神2でお会いしましょう!」とコメント。
予期せぬ「荒神2」の言葉に共演者「えっ!?」という顔。予定がある訳じゃないけど『またやりたい!』と強く思ったんだと思う。確かコスミックレスキューのときも同じような事言っていたけど本当にやり甲斐のある楽しい舞台だったよう。舞台袖に捌けるとき花束を高々と掲げ満足そうな笑顔を浮かべていた。
五度目のアンコール。取り敢えず森田剛出てきて全員をまた呼ぶ。森田剛の挨拶「何度も言います。荒神2でお会いしましょう」て感じのことを言ってぺこり。共演者も微笑みながらぺこり。
場内アナウンスが流れ入り口に移動し始める観客もちらほら。しかし収まらないアンコール。すると舞台のスポットが点き森田剛一人が出てきて舞台中央へ。満面の笑みで客席に手を振る。それでやっと客席も納得。
1時に始まり公演が終わったのは3時半過ぎていたように思う。

今回初舞台を踏んでみて案外強い喉であるとかアクションシーンの様になり具合とか『本番ボーイ』と異名を取るだけあってハプニングに強かったりとか色々収穫がありました。特にアクションシーンは魔力を受け弾け飛ぶ・殴られるといった動きが秀逸でした。
本人も手応えは感じているんじゃないでしょうか。全ては「荒神2」の言葉に集約されているように感じました。