祈りと怪物〜ウィルヴィルの三姉妹〜(KERAバージョン)大阪シアターBRAVA!

蜷川バージョンは昨日が初日でしたね…。森田さんのを見る前にKERAさんバージョンを観に行きました。単純に面白かったです(結末とかちょっと引っかかることもありましたが…)セットがよく出来てて、場面転換が良かったです。建物のライトショーみたいなセットに映写機を使った演出も良くて、スクリーンを使ったオープニングも童話のような世界観で引き込まれました。

以下内容に触れたような感想


生瀬さんの存在感と迫力が凄かったです(流石!という感じ)はまり役過ぎて…蜷川バージョンを見る時に否が応でも比べてしまいそうです。あと純粋で無邪気で残酷な三女役のなっちと、錬金術師の助手役大倉孝二さんもハマってました(特にハマってたのがこの三人で、他はマギーさん犬山さん西岡さんも良かったです)
なっちは声もしっかり通るし可愛いし、とにかくあの無邪気さが凄かったです。大倉さんとマギーさんは笑いの取り方が流石でした。大部分は言い方で笑い取ってるようなもんだけど…とにかく間が凄かったです。とにかく大倉さん面白かった。緒川たまきさんも透き通る声と妖艶さが素晴らしかったです。
ストーリーは…上でも書きましたがちょっと「ん?」って思うところはありました。気になったのは流れ者の次女の彼氏の父親の件が想像通り過ぎて突っ込みたくなった事と、彼氏がもっと裏のある悪い人だと思ってたのに最後急に普通の男になっちゃって肩すかしを食らったこと。あと次女が身籠った件が何やかんやで後の展開に全く関係が無くスルーされてましたね。でもまあ童話のような作りなので、これもありなのかなあ…と思ったり。
トップクレジットが生瀬さんだったので主役かと思ってましたが主役はサブタイトル通りウィルヴィルの三姉妹が主役でした。なので森田さんが演る予定の役は出番が少なかったです。生瀬さんはまだ出番がそれなりにあったから良いけど、森田さんがトップクレジット分の働きが出来るか不安です(楽しみでもあるんですが)下手したら"森田剛が演る意味"が無いかもしれないっていうね…(一応大丈夫だとは思ってるんですが)
前回の「金閣寺」が完全に主演だっただけにどうなるんだろう…どうするんだろう蜷川さん、て思います。ポスターを見る限り全然別物になるのはひしひしと伝わってくるんですが…。取り敢えず私が蜷川バージョンを見るのは来月なので、それまで悶々と考えたいと思います。